ユーザー車検のすすめ

日常の疑問
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ユーザー車検とは

通常、車を所有しているということは、新車で購入後の3年目でない限り、
最低でも2年に一回は車検を受けるということになります。

たいていの人は、業者に依頼して、車検がどういうものかもわからず終了させています。
ここでは、日常の疑問のひとつとして、車検とはどういうものか、
少しでも低料金で行うことができないものかと、私が経験したことを記事にしてみました。
この記事は普通車で、事業用の車ではないということを、前提としています。

自動車継続検査というのが正式名称で、通常略して車検といい、定期的に受けることが必要です。

ユーザー車検

車の所有者自身が、自動車検査インターネット予約システムで日時の予約をして、
書類をそろえて、各都道府県にある指定された陸運支局へ車を持ち込んで
車検を受けることを言います。

ユーザー車検は次の手順で行います

①インターネット予約のアカウント登録

ユーザー車検は、ユーザーによるインターネット予約から始まります。

まず自動車検査インターネット予約システムへの登録が必要です。
初めての方はアカウント登録をしてください。
アカウントは、2年と1か月有効です。(次回の車検でも同じアカウントが使えるということです)

②必要な書類

  1. 車検証
  2. 自動車税納税証明書(5月末迄に支払う税金の領収書です)
  3. 新旧2枚の自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)
  4. 定期点検整備記録簿
    これは24ヶ月点検のことですが、後で受けると言えばなくてもかまいません
持参する書類はこれだけです

持っていく書類は上記の1・2・3だけでよかったです。

24か月点検

総点検項目は56項目で、受けるのは義務ですが、受けなくても罰則はありません。
安全に走行するという観点からは、受けることをお勧めしますが、
車検時には受けていなくても大丈夫です

故障個所や消耗部品を交換するために行う点検で、普段からメンテナンスをきちんとしていれば、
ユーザー車検時は必要ありませんでした。


当日運輸支局で下記の書類に必要なところを記入し、法定費用(現金)を支払います。

  1. 自動車重量税納付書
  2. 継続審査申請書
  3. 自動車検査票
クリップボードを持参しましょう

書類を持ち歩くので、A4サイズのクリップボードがあると便利です。

③ユーザー車検の事前準備

①車検当日までに、検査項目を点検整備しておくことです。

私は、ガソリンスタンドで親切に教えてくれるスタッフに恵まれ、
絶対に合格するという点検整備をしてもらいました。

自動車検査インターネット予約システムで日時の予約をします。
手順に沿って入力していけば、原則、14営業日前から日時の予約ができます。

④ユーザー車検 当日 書類記入と支払い

各都道府県の陸運支局によって多少の違いはあるかと思いますが、
やるべきこと、窓口などは、すべて親切に指示してもらえました。

①まずは、受付で予約番号を確認してもらい、
自動車重量税納付書・継続審査申請書・自動車検査票を記入します。

書類を記入する場所に、記入の仕方がわかりやすく表示されています。

②受付窓口は、指示してくれますから、
重量税と手数料を支払い(印紙)、自賠責保険に加入します。

⑤ユーザー車検 当日 検査コース

すべての手続きが終わったら、いよいよ検査コースに車に乗って並びます。
検査の順番は、これも陸運支局によって違うかもしれませんが。私は下記の順で検査されました。

ここまで来たら、検査してくれる人が丁寧に指示してくれるので、心配はいりません。
私は、ユーザー車検を2回行いましたが、思ったよりスムーズに完了することができました。

①排気ガス測定

検査員が、アイドリング状態の車のマフラーにテスターを差し込んで、
排気ガスの一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)濃度を測定します。

検査機表示板に検査結果が表示されるのですが、初めての時は、
まったく覚えていないくらいドキドキするものです。

②ワイパーとウォッシャー液

ワイパーを動かしてと言われます。
リアワイパーはなくても車検は通りますが、故意に取り外したりすると、
検査員によっては改造とみなされるようです。

ワイパーのゴムに劣化がないか、ウォッシャー液は噴射するかは検査前に確認しておきましょう。

③クラクション/ウインカー・ブレーキランプ/フロントガラス

検査員の指示通り操作して、特に車から降りることはありませんでした。

クラクション
音量が一定で、鳴り続けること、ホーンマークがついていることです。
純正のクラクションならまず心配はないです。
おかしな音や、音量が一定でないクラクションは車検を通りません。

ウインカー・ブレーキランプ
点滅・点灯は車検前に確認しておきましょう。

フロントガラス
スモークガラスはダメです。

④車台番号(車体番号)

車から降りてボンネットを開けました。
車台番号は車検証にも記載されている、車、一台一台に割り当てられた番号です。
私の車にはボンネットの中のエンジンルームと車内の間にに刻印されていていました。

この刻印と車検証の番号が同じでないと、車検は受けられません。同一性の確認といいます。

リコールを確認することができる番号としても使用されます。

この時、車内のメーター周り、警告灯、発煙筒の有効期限などがチェックされているようです。

⑤下回り

車の下が大きくあいた検査ラインに進み、乗ったままで、エンジンを停止しました。
車の下を検査員がたたく金属音が聞こえました。

各ボルトなどに緩みがないか、ゴムカバーなどが破れていないか、
オイル漏れはないかを検査しています。

ギアをニュートラル、ハンドルから手を放す、
ブレーキを踏む、パーキングブレーキを踏む、緊張しながらも指示通り行いました。

⑥スピードメーター

ちょっと前に進み過ぎて、バックさせられましたが、ローラーの上にタイヤをのせて
アクセルを踏み込み、メーターが40㎞を指すところでパッシングします。

実際のスピードとメーターの誤差を検査します。

⑦サイドスリップ

ゆっくり進んで、停止線でストップします。ハンドル操作はしません。

まっすぐ走っているかどうかの検査ですが、1m進んで5ミリ以上の誤差がある時はダメです。
こんな検査があることも知りませんでした。

⑧ブレーキ

フットブレーキも、パーキングブレーキも、普段踏むことがないくらい踏み込めと言われました。

⑨ヘッドライト

最後の検査がヘッドライトでした。

車の前に、ヘッドライトのテスターの機械が動いてきました。
検査員の指示に従ってライトの操作をして、やはり、何をやっているかわからないまま
終了し、無事合格となりました

2015年からヘッドライトの検査項目が変更になっているらしく、
私の車はその後の検査基準で行われました。

検査は光軸、光度、色など基準が決められていて、なんとか合格しましたが、
13年以上経っている車のヘッドライトカバーの黄ばみを必死で磨いていて良かったと思いました。

検査ラインのすべて合格

合格の書類を窓口に持っていき、少し待ちますが、
車検証とフロントガラスに貼る車検期限シールをもらって、ユーザー車検は終了となります。

ユーザー車検のまとめ

 検 費 用

初度登録から13年未満初度登録から13年以上初度登録から18年以上
自賠責保険料25,830円25,830円25,830円
検査手数料1,800円1,800円1,800円
自動車重量税32,800円45,600円50,400円
合計金額60,430円73,230円78,030円

私の車は初度登録から13年以上経ってから、2回ユーザー車検を受けました。
そして、2回目のユーザー車検の1年後に(次の車検まで約1年を残して)、
初度登録から18年を経過して、重量税がさらに増額される前に売りに出したということです。

かかった車検費用は、初度登録から13年以上経った車でも73,230円です。


ユーザー車検は、
自分で整備やネット予約、自分で車を持ちこんで、と、
手間と時間はかかりますが、費用はこんなにも安く済みます。

検査ラインでは検査項目が多くて手間がかかりそうだと思われるでしょうが、
時間にして15分か20分くらいですし、作業の大半を検査員の方がやってくれます。

陸運支局の混雑具合にもよりますが、
最初の受付をして車検証をもらう終了までにかかった時間は2回とも1時間半くらいでした。

今まで知らなかった知識は得られ、私にとっては特にデメリットはありませんでした。

皆さんも是非体験してみてはいかがですか。

車検の法定費用が簡単にわかるサイトです。利用させていただきました。

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