思うような結果が出せない人の 神経症の克服法 第1章

神経症の治療法


今、世の中には多くの専門病院、医師、カウンセラー、セラピストが存在し、多種多様な治療法が紹介されているにもかかわらず、特効薬も絶対という治療法もまだないのが現実です。

いろいろと治療をおこなってきたけど、いまだに克服できていないという方は是非お試しいただきたいと思います。


この克服法は
神経症の原因を追究(明らかにすること)することは行いません。

あなたの現状を書き出して、改めて把握して、
行動と考え方を変えていく習慣を身に付けていきます。


この克服法は

  1. 神経症の薬は絶対に服用しない!
  2. 病院に行かなくても独学でできる!


この二点をを基本として
森田療法認知行動療法アドラー心理学
その他、世間で有効とされている克服法で、
私自身が納得できて取り組める部分を
自分なりの解釈で採用させていただき、 独自に作り上げたものです。

対象となる神経症

不安神経症(パニック障害・全般性不安障害)
恐怖症(対人恐怖・広場恐怖)
強迫神経症

行動が制限され、日常生活に支障があるものです。

事前に確認していただきたいこと

あなたの症状が神経症によるものであって、
身体に重篤な病気がないこと!
精神病によるものでないこと!

そのために、
自分の状態を把握していない方は、必ず信頼のおける医師の診断を仰ぐことをお勧めします。

ひとりでは全く行動できないような方や、あまりにも薬の服用に頼っている方には
この克服法は厳しいかもしれません 。

こんな人はより効果が大きく期待できます

  • 試行錯誤していろいろな治療法をやってきた人
  • 薬の効果を疑っている人
  • 長期間にわたって、改善がみられない人
  • 見かけではなく、意志の強い人、負けづ嫌いの人、心が素直な人
  • めんどくさいと言わない人
  • 自主的、積極的、まじめな人
  • 一生懸命、正しく生きている人
  • 感謝できる人

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まず自分と神経症のことを、あらためて詳しく知りましょう

薬は絶対に服用しません ➡ 薬を服用しない理由

神経症の症状は生理痛や頭痛・腹痛のように一過性のものではありません。
薬を服用すると、症状も気持ちも楽になるのかもしれませんが、一時的なものにすぎません。
従って、この克服法で、神経症の症状に限っては薬は絶対に使いません

抗うつ薬は効果が出るまでに少なくとも2~3週間、医師は一か月は飲んでくれと言うはずですし、
確かな効きめが確認できるのは半年から一年という場合もあります。
確かな効きめというのが、どうなったら確かというのかも疑問です
しかも服用を勝手にやめてしまうと以前にも増して不安に襲われることがあり、むしろ危険です。

抗不安薬に至っても、即効性はありますが、不安が増して、服用量が増すと
薬をやめようと思った時、それなりの離脱症状が現れます。
抗不安薬は長期に服用すればするほど、また服用量が増せば増すほど、その度合いは大きくなります。

離脱症状

手の震え・不眠・吐き気・嘔吐・不安・精神運動障害なども起こります。
重度の場合は、幻視・幻覚・または幻聴・錯覚が起こります。

すでに薬をお持ちの方は、服用しないでお守り替わりにできれば理想的です。



筆記用具を準備してください。
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思ってもみなかった心の病を発症して、
今、何をどうしていいかわからない状態になっていることを、
改めて見つめなおしてみる意味で、

自分のことを書き出していく作業を始めます。

書き出すという行為は、自分を客観的にみて、状況の把握に役立つ行為です。

盲目的に神経症の症状に対抗したり、拒絶しても解決には至りません。これは経験として言えることです 。

日々の生活を再確認してみましょう

この克服法は、規則正しい生活をして行うことが大前提です。

今自分が一日一日をどのような生活を送っているか、改めて把握するために、
起床時間から一日の自分の行動を細かく書き出してください。
一週間くらい気を付けてチェックをしたら、だいたいの生活パターンがわかると思います。
たとえば以下のようなことを

  • 朝は何時に起きていますか、定時に起きていますか。
  • すぐに起きられますか、いつまでも布団の中でぐずぐずしていませんか。
  • 休日でも二度寝はしないでください。睡眠時間が足りないときは、短時間の昼寝をしましょう。
  • 起きたら陽の光を浴びましょう。
  • 起きたら一番にすることは何ですか、トイレですか、歯磨きですか、水を飲みますか。
  • 朝食は毎日食べていますか、毎日同じ時間に食べていますか。
  • 仕事に行きますか、学校に行きますか、家にいますか。
  • 休日との区別はついていますか。
  • 休日家にいる時は何をしていますか、趣味はありますか。
  • 休日はパジャマ姿ですか、部屋着に着替えますか。
  • 朝から症状ばかりを気にしていませんか
  • 昼食も夕食も定時に食べましょう。
  • テレビ、スマホ、ゲームはほどほどに。
  • お風呂は寝る少し前(1~2時間前)に入って深部体温を下げておきましょう。
  • お酒を飲むなら少量を。
  • 寝る時間も定時を守り夜更かしはしないでください。
  • 運動不足の人は寝る前に、ストレッチ体操の習慣を。

    この他にも自分で気が付いたことは書き留めておきましょう。

自分の症状と状態を整理してみましょう

今自分が悩まされている症状や状態を調べ、自分自身を客観的に見てみましょう。

症状は神経症の種類によって違います。
病院で診断された方も再確認のために自分自身で見直してください。
あなたには、今どんな症状がありますか?それを書き出してみましょう。

身体的症状

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 下痢・便秘・吐き気
  • のどに何か引っかかった感じがする
  • 白衣性高血圧 (血圧を測られるということが精神的プレッシャーになり血圧が上がる)
  • めまい(感)・ふらつき
  • 頭痛
  • 動悸・息切れ
  • 胸の痛み
  • 不眠
  • 発汗
  • アトピー性皮膚炎
  • 円形脱毛

精神的症状

  • 落ち着かない
  • イライラする
  • いつも何かに怯える感じがする
  • 訳の分からない不安感
  • 特殊なこと(物)に恐怖する・執着してのがれられない
  • ひとりでは外出できない
  • ひとりでバスや電車に乗れない
  • 人と話すことが怖い
  • 人前で字が震えて書けない
  • 家を出る時、何度もガスの栓やカギを確認しないではいられない

自分の思いつく限りノートに書きだして、自分の現状を把握してください。

書き出した症状や状態の問題点を確認しましょう


日常生活に関して、
あまりにも規則正しくない生活状態である時は、修正点を書き出してください。

症状に関しては、書き出すだけにしておきましょう。

自分の不安症状やとらわれが、どんな状況の時に起こるのかを書き出してみましょう

  • 特殊な場面を想像しただけで起こる
  • その場面に直面した時に起こる
  • 一人でいる時に起こる
  • 誰かと一緒にいる時は起きない
  • 場所や場面は限られているか
  • 体調との関係はどうか

自分が今どんな環境にいるか? 境遇はどうだったかを確認してみましょう

  • 学生ですか? 就業してますか?
  • 年齢は? 性別は?
  • 家族がいますか? 結婚してますか? 子供はいますか? 
    兄弟はいますか?
  • 住まいは持ち家ですか? 賃貸ですか? 
    自分の部屋がありますか?
  • 今の経済状況はどうですか?
  • 育ってきた家庭環境は?
  • 田舎で育ちましたか? 都会で育ちましたか?

どんなことが不安ですか?心配事は何ですか?

不安神経症のように、何に対して不安なのかはっきりとしない場合もあるでしょうが、今、自分がどんなことが不安なのか、不満なのか、生活をしていて心配事は何かを書き出してみましょう。

漠然とした不安ではなく対象がはっきりしている日常の不安を思い出してください。たとえば・・・

  • 学校に行ってみんなの前で発表しなければいけないから
  • 会社で営業していて契約が取れるかどうか
  • 金銭的なこと
  • 子供の進学や就職
  • 親の介護
  • 大切な人と連絡が取れない

このように不安や不満はまだまだたくさんあるでしょうが、実生活では神経症でなくても誰にでも起こります。
ただ小さい不安でも不安を積み重ねていけば、やがては大きなストレスとなり、神経症の発症原因になることから、気になる不安はできる限り解決していくことが大切です。

ただここで言う不安とは、神経症の不安ではなく、実生活上の不安です。


自分のことを、限りなく書き出しましたか。
書き出したことで、自分のことと、おぼろげにでも神経症の正体がわかってきたと思います。
第2章では、これらをふまえて行動に移していきましょう。

そして大切なことは
この克服法はあくまでも実生活上で行い、練習とか訓練の場では行なわないということです。

思うような結果が出せない方の 神経症の克服法 第2章はこちら

第2章では書き出したものを参考にして、実生活上で修正しながら行動に移していきます。

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